皆さんこんにちは、Dr.EKO博士です。
私は日本の医師・医学博士ですが、米国スタンフォード大学病院でのスポーツ医学・予防医学の研究経験をきっかけに、「薬や手術に頼りきらない健康法」を伝える健康増進教室を主とした、小さなクリニックを運営しています。
評判の高かったメンタルトレーニングを「スラトレ®(スライブトレーニング)」という名称で2020年から一般公開し、現在は株式会社ヤエコフにて認定コーチの育成を主に行っています。
私自身が個別に対応しているのは、現在クリニックのみで、こころの教室・からだの教室・ウェルネス教室という名称で提供しています。
厚生労働省の分類では、医師が行う健康医療相談や健康増進教室(診断・投薬を伴わないもの)として位置づけられます。
難しい話はさておき──
今日は、人気の「からだの教室」=EKOフィジカルで実際に使用している体操道具のひとつをご紹介します。
キネシオテーピング(Kinesio Taping)
1979年に日本で生まれ、現在はアメリカ・ニューメキシコ州に本部を置く企業によって生産されている、伸縮性のあるキネシオテープです。
似たような商品が多いため混同されがちですが、正式名称はキネシオテーピングです。
キネシオロジーテープでも、キネマティックテーピングでもありません(笑)
筋肉や関節の動きをやさしく支える目的で使われると一般的に説明されていますが、
私は「痛みをやわらげるためのきっかけ」として使用しています。
当院ではすっかりおなじみの存在です。
ちなみに、うちのパートナーは肩こりに勝手に貼ってます(笑)
ただし、これは医療機器ではないため、他人に貼る場合は資格が必要です。
ド派手なテープ?そう、それです!
海外のプロスポーツ選手が、肌に直接“ド派手なテープ”を巻き付けているのを見たことがある方もいるかもしれません。
あれが、キネシオテープの代表的な使い方です。
しかしEKOフィジカルでは、これを痛み以外の感覚を思い出すきっかけとして、自分の身体に意識を向ける用途で使っています。ただしこれは医療機器ではないため、他人に貼るには資格が必要です。
EKOフィジカルでの使い方と効果の背景
公式サイトには、以下のように説明されています:
> “The Kinesio® Taping Method is applied on the body to reduce pain and inflammation for various medical conditions. Kinesio® Tex Tape is an elastic therapeutic tape made specifically for the Kinesio Taping Method to microscopically lift the skin and motivate the body to start healing naturally.”
つまりこのテープは、皮膚をわずかに持ち上げることにより、炎症や痛みの軽減をサポートし、自然な治癒力を引き出す設計になっていると書かれてあります。
さらに、Physiopediaではこう解説されています:
> “Kinesio Tex Tape produces pressure and stretch on the skin that may be able to stimulate mechanoreceptors. This stimulus interacts with CNS and modulates pain responses.”
皮膚への刺激が中枢神経系に作用し、痛みの知覚を調整する可能性があるという視点も、非常に興味深いですね。
Dr.EKOの立場として
私はこのテープを「痛みをやわらげるきっかけ」として活用していますが、
決して「痛みを取ります」「治ります」といった言葉では表現しません。
テープを自分で貼ること、どこに貼ろうかと考えること──
その時間が、すでに自分の身体との対話になっているからです。
公式サイト・参考リンク
EKOフィジカルでは今後も、こうした「からだの感覚を取り戻すためのシンプルな道具たち」を、少しずつご紹介していきます。
次回もどうぞお楽しみに。