医療広告ガイドラインと「カタカナごまかし」問題
厚生労働省が定める「医療広告ガイドライン」では、
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治療効果を標ぼうする表現(除痛・改善・治癒など)には、
明確な根拠や届出が必要とされています。
そりゃそうだ。だって痛みに苦しんでいる人がわらをもつかむ思いで飛びついてしまうものね。
今回は、医療広告とカタカナ語のすれすれ問題|“伝える責任”とことばの選び方について投稿します。
◉ NG表現の例(医療行為を連想させる)
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「痛みを取ります」
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「腰痛を改善します」
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「肩こりに効く体操」
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「病気を予防します(医師が書くとき)」←※法的には「健康増進目的」か「医療」かの線引きが重要です。
◉ それに対して現場でよく見る “逃げ表現”
| 直接表現 | カタカナでのごまかし例 | コメント |
|---|---|---|
| 除痛 | ペインケア/痛みケア | 医療効果の保証をあいまいにする意図 |
| 改善 | コンディショニング/ケア | 主語をあいまいにして責任逃れ |
| 治療 | サポート/サポーティブケア | 医療行為と区別しているように見せる |
※補足:「ペインクリニック」は日本でも正式な医療機関の名称として存在しており、医師による診療行為(ブロック注射・投薬・診断など)を行うため、法的にも医療として認められた言葉です。
一方で、「ペインケア」という表現には 法的な定義がありません。なので、“医療行為”と誤認されないよう普段から私自身も言葉に気をつけて表現しています。
他にも、「痛みケア」などにも気をつけていきましょう。 |
法律的に「グレー」でも、倫理的にどうか?
Dr.EKOのように、
「モノでごまかさない」「在り方を伝えたい」
という視点を持つ者にとっては、
こうしたカタカナ表現はむしろ本質からズレるので、使いたくないんですよ。
なので、このブログでは、
「もう!どっちなの?!」と歯がゆくなる表現が出てくるかもしれませんが、
それは単に、私が“真面目すぎる”という裏返しでもあります(笑)
このブログの本質は
はい、ご自身で「選べる力」と「在り方」を取り戻すことでしたね。
結論:ブログ運営ポリシーか
法律的にセーフだからといって、安易にカタカナ語でごまかすようなことはしません。
むしろ、伝えたいことを丁寧な日本語で表現し直すことで、
読者の皆さんに本物の信頼を感じていただきたいと願っています。
たとえば──
「痛みケア」ではなく、
→ 「身体のつらさと、向き合う時間をつくる」
→ 「つらさをやわらげる工夫・方法・手段・道具」
→ 「自分でできる“いたわり”の具体策」
といった表現に言い換えることで、
読者の理解が深まり、「自分で選べる力」が育つと信じています。
また、読者の皆さんには、
ことばの奥にある姿勢や責任感も感じ取っていただけたら、とても嬉しいです。