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午後3時。会議の後半で頭が止まり、缶コーヒーを開ける。
心療内科医の姫野友美医師が、読者を働く人に絞って書いた1冊です。仕事の現場で起きていることを、口に入れたもので説明します。
400名を調べた結果
姫野医師は、ご自身のクリニックで400名の方に糖負荷試験を行っています。
結果は396名。血糖の上がり方と下がり方が、正常な形から明らかに外れていました。上下の仕方にはいくつかのパターンがあることもわかった、と書かれています。
朝、会社に行く気がしない。職場の方々が不機嫌になっている。疲労感やだるさがとれない。姫野医師は、こうした形の背景に糖質の多い食事があると見ています。
甘いものは、脳のためになっていません
「頭が疲れたら甘いものを食べるといい」。この言い方を、本書は真正面から外します。
甘いものを摂ればすばやくブドウ糖に分解されて脳に届きます。一時的にセロトニンが出て、つかの間の幸せな気分にもなります。そこまでは事実だ、と姫野医師は書いています。
問題はその先です。血糖値が頻繁に上がったり下がったりしていると、脳はブドウ糖の供給が不安定だと受け取り、血糖値を上げるホルモンを分泌します。イライラしたり落ち込んだりしやすくなり、さらに甘いものがほしくなる。そのたびに糖分を口にする悪循環ができてしまうと、かえって脳の疲れがとれにくくなる、と。
もともと人間には、脂肪とたんぱく質から脳の活動エネルギーを生み出す仕組みが備わっています。糖質の多い現代の食事なら、わざわざ補給しなくても脳に必要な量は摂れている、というのが本書の説明です。
ただし、例外も書かれています。肉体疲労を速く回復させたいときには糖分の摂取が有効。肉体労働、スポーツ、山登り、ウォーキングで疲れたときは、摂ってもよい、と。
おなかまわりの相手は、脂肪ではありません
健康診断でおなかまわりを指摘されて、カロリーを減らし、脂肪の多いメニューを避ける。姫野医師は、その努力はかなりの見当違いだと書いています。
糖質はブドウ糖に分解されて血中に入り、エネルギー源として使われますが、余った分は中性脂肪に変わり、内臓脂肪として蓄積されます。しかも糖質を摂り過ぎるとインスリンが大量に分泌され、インスリンには脂肪を蓄える働きがあります。
一方、焼き肉、ステーキ、揚げ物のように脂肪の多い料理を食べても、脂肪を摂ってインスリンが分泌されるわけではありません。
本書は、この点について医師や栄養士にも十分な知識がない方が多く、いまだに違う食事指導が行われているケースが少なくない、とも書いています。
小腹が空いたときに、何を開けるか
缶コーヒーも、いただきもののチョコやおまんじゅうも、本書では外れます。
姫野医師がすすめているのは、ナッツ類、チーズ、小魚、ゆで卵、するめ、ビーフジャーキー。お酒のおつまみ系のたんぱく質です。
理由が1つずつ添えられています。ナッツには酸化を防ぐビタミンE。チーズにはイライラを防ぐカルシウムが豊富。ゆで卵には記憶力を高めるレシチンが多く含まれている。
コンビニでの動き方まで書かれています。お菓子コーナーを素通りして、おつまみコーナーへ直行すること。
後編について
後編は、外食の選び方です。ランチにステーキかざるそばか。食べる順番。バイキングでの皿の作り方。カレーとお寿司とラーメンの食べ方まで扱います。
書籍情報
姫野友美『図解 成功する人は食べるものが違う!』KKベストセラーズ
免責事項
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