『図解 成功する人は食べるものが違う!』姫野友美|後編・外で食べるときの、選び方と順番

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ランチは、ステーキ。食後の血糖は、ざるそばが大きく上がって下がり、ステーキはほぼ平ら。上げるのは糖質だけ。

前編はオフィスの一日でした。後編は外食です。ランチにステーキかざるそばか。この問いに本書が出す答えは、多くの方の予想と逆になります。

ランチは、ステーキです

健康診断で血糖値が少し高めだった。ランチにステーキか、ざるそばか。

本書の答えはステーキです。

理由は1つだけです。血糖値を上げるのはブドウ糖であり、ブドウ糖は糖質が分解されてできるもの。脂肪やたんぱく質を摂っても血糖値は上がりません。どんなに高カロリーのこってりした料理でも、その料理が脂肪とたんぱく質だけでできているなら、血糖値は上がらない。

姫野医師は、簡易的な血糖値測定器で両方を食べる前後を測ると違いがよくわかる、と書いています。そばを食べれば食後の血糖値が大きく上がり、ステーキを食べてもほとんど上がらない。

カロリーの高い料理をあきらめて、そばやおにぎりやトーストを選んできた方は、血糖の面ではほとんど逆のことをしていたことになります。

見るのは、カロリーではありません

日本では長く、摂取カロリーを制限しなさいという指導が行われてきました。1日1600キロカロリー以内、という数字を課されてきた方もおられます。

姫野医師は、血糖値を下げるのにカロリーコントロールは必要ないと書いています。血糖値を上げる栄養素は糖質だけなので、糖質の摂取を控えさえすれば上がらない。

1日3食で1600キロカロリーは非現実的だ、とも書かれています。それだけしか食べられなければ満足感は得られず、空腹を耐え忍ぶ食生活になる。過去にそうした食事療法を行ってきた方には申し訳ないが、糖質さえ落とせば済む問題だった、と。

糖化は、肌と血管と筋肉に出ます

体内の余ったブドウ糖がたんぱく質と結びついて変性し、AGEsという老化促進物質を生み出す。この現象を糖化と呼びます。

本書はホットケーキを例に挙げています。焼けてこんがりした褐色になるのはメイラード反応で、糖質とたんぱく質が結合して変性する現象です。このとき、たんぱく質の組織は弾力を失って硬直化し、もろくなります。

人間の体は、肌も血管も筋肉も、主要な構成物はたんぱく質です。同じことが体内でも起きる、というのが本書の説明です。肌は柔軟性を失い、血管は硬直化し、筋肉も弾力がなくなって動きが悪くなる。

進むいちばんの原因として挙げられているのが、糖質の摂り過ぎです。

順番を変えるだけで、上がり方が変わります

ホカホカのごはんと野菜サラダが並んでいる。どちらから先に箸をつけるか。

本書の答えは野菜サラダです。ごはんを先に食べたときは食後の血糖値とインスリン分泌が大きく上昇し、野菜サラダを先に食べたときはどちらもゆるやかになる、というグラフが載っています。

食物繊維に糖質の吸収を遅らせる働きがあるためだと考えられる、と書かれています。野菜、豆類、海藻類、きのこなど食物繊維の多いものを、ごはんを食べる前に。

日本では昔から三角食べがお行儀のよい食べ方とされてきましたが、健康の面では副菜の小鉢を先に食べてしまうほうが理にかなっていた、と姫野医師は書いています。

具体的な形も挙げられています。牛丼屋やカレー屋でサラダを一緒に注文して先に食べる。とんかつ定食なら、つけ合わせのキャベツを先に。

バイキングと、定番メニュー

バイキングや食べ放題では、最初に野菜サラダや海藻サラダ。次に肉料理や魚料理や卵料理などのメインディッシュ。メインまで食べてまだ胃袋に余裕があるなら、少量の炭水化物やフルーツ。糖質は最後にちょっとだけ、という順番です。

日本人が好きな定番メニューにも工夫が書かれています。カレーを食べる前に野菜サラダを食べる。ラーメンには野菜やたまごをトッピングする。お寿司は握りの前に、酢の物や刺身などの酒の肴を食べる。食べる前にガリをつまむだけでも多少は違う。カレーのごはんやラーメンの麺は半分残す。

姫野医師の言い方は、やめなさいではありません。好きなメニューだからこそ、あの手この手の工夫をこらして、できるだけ健康的に食べてほしい、というものです。

本書の立て方

本書の「はじめに」に、著者の考え方が置かれています。人の体は栄養素のパズルでできているようなもの。どのピースをはめ込むかで、色合いも形も変わっていく。

外食の選び方が細かく書かれているのは、そのピースを選ぶ場面が、毎日の昼と夜に必ず来るからです。

書籍情報

姫野友美『図解 成功する人は食べるものが違う!』KKベストセラーズ

『図解 成功する人は食べるものが違う!』姫野友美(ベストセラーズ)

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Dr.EKO博士
Dr.EKO(YAEKOFU)― 医学博士
医学博士・整形外科専門医。スタンフォード大学で予防医学を研究。医療の先にある「しなやかな暮らし」に寄り添う逸品を、日々の暮らしのなかで実際に使いながらひとつひとつ選びぬいてご紹介しています。"しなやかに生き抜く" 暮らしの伴走品を。