※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。リンクから購入いただくと運営の支援になります。

交感神経と副交感神経が、昼と夜できれいに入れ替わる。よく見るその図を、本書は正確ではないとします。
眠っているあいだも、呼吸は続きます
小林弘幸医師は、自律神経の働きをいちばん端的に表すものとして呼吸を挙げています。
眠っているあいだに呼吸が止まったらどうしようと不安になった経験は、誰にでもあります。起きていなければ呼吸が止まるのなら、私たちは眠ることができません。意識とは関係なく呼吸が続いているのは、自律神経が働いているからです。
24時間365日、休むことなく動いている仕組みだ、と本書は書いています。
「切り替わる」では、足りません
交感神経が体を支配すると体は活動的になり、副交感神経が支配するとリラックスした状態になる。活動的な日中は交感神経が、夜は副交感神経が、というように交互に支配することで身体機能が保たれている。
ここまでが、これまで一般的にされてきた説明です。小林医師は、間違いではないと断ったうえで、この言い方だと2つがきれいにスイッチングしているような印象を受ける、と書いています。
実際はそうではありません。
体がもっともよい状態で機能するのは、**交感神経も副交感神経も、両方が高いレベルで活動している状態のとき**でした。
もちろん両方高いといっても、活動しているときは交感神経がやや優位、リラックスしているときは副交感神経がやや優位、というシーソーの状態は生じています。ただし、あくまで「やや優位」であって、どちらか一方に大きく偏ってはいけない、というのが本書の言い方です。
組み合わせで、出方が変わります
本書が挙げている組み合わせは、いくつかあります。
交感神経の活動レベルが異常に高く、副交感神経の活動レベルがきわめて低い状態。この偏りが続くと、体のあちこちに不調が現れてくる、と書かれています。
交感神経も副交感神経も活動レベルが低い場合は、疲れやすく、やる気も起きない状態。健康状態はよくもなく、悪くもなく、と表現されています。
高さとバランスがもっとも理想的なところにあるとき、心身のパワーを最大限に発揮できる。本書の結論です。
10年で15パーセント
数字が1つ置かれています。
何もしなければ、自律神経の力は10年でおよそ15パーセントずつ低下していく。
小林医師は、その意味をこう並べています。免疫力がしだいに低下し、健康を維持する力が失われていく。体全体の老化が進む。体の動きが鈍くなる。そして、ここぞというときの集中力を発揮できなくなる。
多くの方が、こうした低下を仕方がないこととしてあきらめてしまっている、とも書かれています。
精神状態で言い換えると
本書は、自律神経のバランスを精神状態の言葉に置き換えています。
交感神経は「緊張・興奮」。副交感神経は「余裕・安心」。
不安や恐怖を感じたとき、体を動かしていなくても急に心拍数が増えたり血圧が上がったりするのは、その感情が交感神経を刺激するからです。反対に、ほっと安心したときに心拍数が下がるのは、副交感神経が上がったからです。
本書のひと言
小林医師が、コントロールのポイントとして挙げているのは1語です。
「ゆっくり」。ゆっくり呼吸し、ゆっくり動き、ゆっくり生きる。そうすると、下がり気味の副交感神経の活動レベルが上がり、バランスが整い始める。
後編について
後編は、その「ゆっくり」を1日のどこに入れるかです。30分の余裕、朝食の3つの役割、運動を夜にする理由、そして呼吸が体を変える速さまで扱います。
書籍情報
小林弘幸『なぜ、「これ」は健康にいいのか? 副交感神経が人生の質を決める』サンマーク出版
免責事項
本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。本記事は書籍の紹介であり、医学的助言・治療を目的とした情報提供ではありません。書籍に書かれた内容の効果・効能を保証するものではありません。症状が続く場合は主治医にご相談ください。書籍情報(価格・在庫等)は執筆時点のものです。
